50代からの地方移住|私が使った移住支援制度と“リアルに助かったこと”5選

1. はじめに

50代半ばで東京から地方へ移住しました。
企業役員としての任期を終え、子育ても完了したタイミングで、「これからの暮らしをどこで、どのように営んでいくか」を見直すきっかけが訪れました。

幸い、両親は80代で健在であり、父の育った田舎町に関心を持ったことが、地方移住を考え始める大きな契機となりました。

本記事では、私が実際に活用した移住支援制度と、移住後に「これは助かった」と実感した5つのポイントについてご紹介いたします。これから地方移住を検討されている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。


2. 私が利用した移住支援制度

● 最大100万円の移住支援金

私が移住した自治体では、都市部からの移住者を対象に最大100万円の移住支援金を交付する制度がありました。
移住後の居住・就労に関する一定の条件を満たすことで支給され、引っ越し費用や生活環境の整備など、スタートアップコストの負担軽減に非常に役立ちました。

● 「お試し住宅」での生活体験

いきなり本格的な移住に踏み切るのではなく、事前に自治体が提供する**「お試し住宅」**に短期間滞在することができました。
地域の雰囲気や生活の利便性、買い物環境などを体験したうえで判断できたことは、移住への心理的ハードルを大きく下げてくれました。

※移住支援制度の内容や条件は自治体ごとに異なります。ご興味のある地域がある場合は、公式サイトなどで事前に情報収集されることをおすすめします。


3. 地方移住で“リアルに助かったこと”5選

① 家賃・住居コストの大幅な削減

東京で暮らしていた頃は、利便性の高い反面、家賃負担も大きく、居住空間はどうしてもコンパクトでした。
地方では、同じ家賃で広く快適な住宅に住めることに驚きました。
中古住宅を購入し、少しずつ手を入れながら暮らすスタイルも、自分たちらしい暮らし方として楽しんでいます。


② 人との距離が近く温かい…ただしルールもあります

地方では、ご近所との距離が自然と近くなります。日常的に挨拶を交わし、ちょっとした会話やおすそ分けなど、人と人との関わりがある暮らしです。

ただし、町内会への参加、ゴミ出しのルール、地域行事への協力など、地域ならではの習慣や決まりごとが存在します。
都市部のマンション暮らしのように、すべて自分たちのリズムだけで完結するわけではありません。

その分、地域に寄り添う姿勢を持つことで信頼や親切が返ってくるのも、地方ならではの魅力だと感じています。


③ 自然に囲まれた暮らし…ですが“自給自足”は理想論です

移住してすぐに「畑で野菜を育て、自然の恵みで食卓を満たす」という暮らしができるわけではありません。
実際には、草刈りや虫との付き合い、道具や知識の不足など、自然との関わりには準備と時間が必要です。

とはいえ、地域の直売所で採れたての野菜を買ったり、ご近所からおすそ分けをいただいたりと、自然の恵みを身近に感じられる機会は多くあります
無理せず、自然とともに暮らす第一歩としては、ちょうどよい距離感だと感じています。


④ 車社会ではあるが、「移動ストレス」は圧倒的に軽減

地方での生活には車が欠かせませんが、東京での満員電車やバスの混雑、駐車場の高さといった移動のストレスからは解放されました。

地方では駐車場も無料、道路も空いており、移動そのものがストレスどころか“自由”な時間に変わる感覚があります。


⑤ 「時間の質」が大きく変化した

都会での生活は常に時間に追われている印象がありました。
地方に移ってからは、自分で時間を“使っている”という感覚が生まれました。

読書、散歩、親の様子を見に行く時間、家の手入れ…。
一つひとつの行動に余白があり、「丁寧に暮らす」ということの意味を再認識するようになりました。


4. おわりに

地方移住は、単なる引っ越しではなく、人生の再設計だと感じています。
制度を活用しながら、自分にとっての“心地よい暮らし”を見つけていくプロセスには、多くの学びと気づきがありました。

50代は、まだ動ける、まだ選べる年齢です。
「このままでいいのか」と思ったときこそ、新しい環境に身を置いてみる価値があると実感しています。

また、noteでは、移住に至るまでの心の動きや家族との関係、生き方の選択など、より感情や背景に焦点を当てた記録を綴っていく予定です。
制度やノウハウとは別の視点で、もう少し深く移住を考えてみたい方は、そちらもあわせてご覧いただければ幸いです。


次回予告|移住後の「仕事」と「収入」のリアル

地方での暮らしを始めたあと、どのように働き、収入を維持・変化させてきたかについて、次回のブログ記事で詳しくお伝えします。

移住後の働き方、副業、リモートワーク、地域での仕事機会など、実例を交えながら現実的にお伝えする予定です。どうぞお楽しみに。


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